3年連続の天皇杯の舞台で初勝利を目指す徳島県代表のFC徳島イレブン

 サッカーの第98回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は26日開幕する。徳島県代表のFC徳島は27日午後1時から、福岡市のレベルファイブスタジアムで福岡県代表の福岡大と1回戦を戦う。

 FC徳島は初出場した2016年、J2徳島ヴォルティスとの県勢対決で敗れた。17年は長崎県代表のMD長崎に惜敗。3年連続の大舞台で初の1回戦突破に向け、イレブンの士気は高い。全員攻撃、全員守備をモットーにボールを保持して主導権を握るサッカーを目指す。

 J2讃岐から加入した綱田や巽ら中盤が手堅くボールを回し、サイドや中央に配球。得点力のある福崎や高木らが前線で重層的に仕掛けてゴールをこじ開ける。守備では石川主将を軸に、天羽やFCコリア出身の洪らが的確な位置取りとマークでピンチの芽を摘み取っている。

 参戦3年目の四国リーグ(8チーム)では、ここまで3勝1分け1敗の3位。多くの時間帯でプレスを仕掛け、早めにボールを回収してゲームを組み立てているが、決定力の点で物足りない場面が目立つ。

 ハイプレスを得意とし、前線に大型FWを置く福岡大に対して、FC徳島らしいスタイルを貫けるかが鍵。石川主将は「立ち上がりが重要。しっかりセカンドボールを拾っていけば勝機は見いだせる」と指摘する。

 FC徳島が勝てば6月6日の2回戦でJ1のヴィッセル神戸と当たる。徳島ヴォルティスは同日の2回戦で栃木SCと対戦する。