動画作りに取り組む教員=吉野川市鴨島町の鴨島支援学校

 鴨島支援学校(吉野川市)の教員が、新型コロナウイルスの影響で登校できない児童生徒のために読み聞かせなどの映像を作っている。一部の子どもたちは隣接する徳島病院に入院しながら学んでおり、1年以上学校に行けない状態が続く。教員は子どもたちの反応を想像しながら本を朗読する様子や季節の風景など、さまざまな映像を巧みに仕上げて届けている。

 感染拡大防止のため、徳島病院では入院者の外出や面会を制限している。このため小学部3人と中学部1人、高等部1人が登校できず、面会もオンラインに限られる。学校に来られない児童生徒の余暇や学習に役立ててもらおうと、教員が動画制作を発案。昨年7月から放課後の空き時間に作り始めた。

 教員が子どもたちに呼び掛ける様子をはじめ、人形劇、読み聞かせ、楽器演奏、阿波踊りなどを撮影。外出がままならない状況に対応し、クリスマス、節分といった季節感を楽しめる内容も盛り込み、30分程度の映像にまとめる。映像を収録したDVDやケースなどを飾り付け、月1回程度のペースで児童生徒一人ずつに新作を届けている。

 教員に撮影や動画編集の経験はなく、当初は映像がぶれたり、人物が小さくなったりと失敗もあった。三脚を置くキャスターを自作するなど機材を整え、顔や動きがよく分かるようにするといった撮影技術も磨いて質を高めている。

 神田留合子(るりこ)教諭(30)は「子どもたちの姿を想像しながら撮影している。寂しい気持ちでいると思うので、喜んでもらえたら」と話し、映像づくりに力を入れている。