22日の県内は台風21号の影響で終日雨が降り、接近に伴い風とともに強まった。その影響でいつもはチヌやアジ釣りなどでにぎわう徳島市内から近い波止や岸壁などでも釣り人の姿はなく、渡船も休業した。県南部の渡船業者は前日から港内の奥に船を移動しロープで固定するなどの対策を行った。

 通過後は大雨の影響で水潮になるため、好調が続いていたタチウオなども当面は食いの悪い日が続きそうだが、天気予報によると、県内で、晴天に恵まれる予報となっている。いよいよ秋の釣りシーズンが本格化する。安全第一で楽しみたい。

 [波止]<椿泊>19日、13時半から半時間、沖アミを餌にフカセ釣りで20、23センチのグレ2匹。赤潮が湾内に発生した影響か食いが悪く場所を替わった。台風で好転することを期待したい。(県釣連盟報道部)
 
■コラム
 
 秋が深まるにつれて徐々に水温が下がり、狙うのに適水温になる魚の種類が増える。手軽な場所ではハゼや落ちチヌ、磯ではグレやイサギなどがよく釣れるようになる。

 なかでもハゼ釣りは低予算で気軽に楽しむことができ、初心者にもお薦めだ。サオは低価格帯のノベサオやルアーロッドなどで十分で仕掛けやオモリなどが全てついたセットも釣り具店で購入できる。餌はゴカイがベストだが、スーパーなどで売っているイカの短冊やムキエビでも釣ることができるため仕掛けさえあれば思い付いたときに釣行が可能だ。見た目は少しおいしそうに見えないが、白身で癖がなくフライや天ぷらで食べると非常に美味である。

 狙い目は満ち潮時で良いポイントを見つければ短時間でも良いおかずを得られる。アタリもはっきりと感じることが多く、プルプルと穂先に伝わる手応えも非常に楽しいターゲットである。