園児にトーチを見せる棚橋さん=阿南市柳島町の中野島保育所

 徳島県内の東京五輪聖火リレーで走者を務めた義足のランナー棚橋進さん(39)=阿南市、会社役員=が21日、リレーで使ったトーチを持って同市の中野島保育所を訪れ、園児と触れ合った。義足のハンディを乗り越えて聖火リレーやフルマラソンに挑戦する棚橋さんから子どもたちに勇気を分けてもらおうと、知人が保育所を紹介した。

 聖火リレーのユニホーム姿でやって来た棚橋さんは、トーチを園児や職員に見せたり、触らせたり。園児は「きれい」「重たい」と言いながら、トーチを掲げて園庭を走り回った。

 園児からリレーの感想を聞かれた棚橋さんは「緊張であまり覚えていないけど、転ばずに走り切ろうと思っていた」と笑顔で答えた。

 中学時代に陸上選手だった棚橋さんは高校進学後の16歳の時、交通事故で右脚を失った。その後、義足で再び走り始め、県内の聖火リレー最終日の16日に阿南市那賀川町のコースを完走。沿道の人たちに感動を与えた。棚橋さんは「子どもたちに喜んでもらえて良かった」と話した。