地域に根差した仕事づくりを考える連続講座「まちしごとファクトリー」(徳島新聞社など主催)が11日、徳島市の徳島大常三島キャンパスであった。映像制作会社ファンドウイッチ(東京)の早瀬志都加社長=阿南市出身=と、タクシー配車サービス電脳交通(徳島市)の近藤洋祐社長が、参加者と交流しながら事業化に向けたアドバイスを送った。
起業に関心のある市民と、徳島大大学院の学生36人が参加した。早瀬さんと近藤さんが、自社の事業内容や地域ビジネスの可能性について講演。その後、県信用保証協会の支援を受けて起業を予定する8人が、「介助が必要な高齢者の外出支援」「ペットの介護サービス」などの事業計画を発表した。
近藤社長は「プレゼンテーション力を向上させるには訓練しかない。自分たちが事業を通して何がしたいのかを常に問いながら、説得力のある物語を作ってほしい」と述べた。
阿波藍関連製品のセレクトショップ開業を提案した上野輝美さん(42)=藍住町、ネットショップ経営=は「発表を通じて参加者同士のコラボレーションの可能性も見えたのでよかった」と話した。