日亜化学工業の横浜研究所に導入するハイブリッド型のレーザー加工機を紹介する小川社長(左)と古河電気工業の小林社長

 日亜化学工業(阿南市)と古河電気工業(東京)は26日、電気自動車の基幹部品製造に必要な銅のレーザー加工技術の開発で業務提携すると発表した。効率的な銅加工に欠かせない青色レーザーダイオードモジュール(LDM)の生産拠点を日亜に集約し、より高性能化した次世代青色LDMの共同開発を進める。

 電気自動車の基幹部品には電気を通す銅が多用されている。熱伝導率が高く、溶接加工が難しいため、両社は業務提携に先立つ2017年から、レーザーで効率よく加工できる技術の確立に着手。古河が得意とする赤外半導体レーザーと、日亜が強みを持つ青色半導体レーザーを組み合わせたハイブリッド型レーザーを、古河が今年1月に製品化した。

 ハイブリッド型レーザーに搭載している両社共同開発の青色LDMは、古河の千葉県内の事業所で生産している。業務提携に基づいて、青色LDMの生産拠点は22年5月、青色LD(レーザーダイオード)を生産している日亜の徳島県内の事業所に統合。LDからLDMまでを一貫生産することにより、開発の加速化やコスト低減を図る。将来の合弁会社化を視野に、青色LDMの高性能化と価格競争力強化を両立させる。

 今年6月には、日亜の横浜研究所に共同ラボを開設し、ハイブリッド型レーザーのテスト加工などを通じて市場開拓を進める。

 ハイブリッド型レーザーは22年度に、光出力を高めて加工時間を短縮するなどした次世代機の投入を目指しており、25年度以降の売り上げ目標を100億円に据えた。

 26日は日亜の小川裕義社長と古河の小林敬一社長が日亜の横浜研究所で会見し、「脱炭素社会の実現に向け、電気自動車の普及に貢献していく」と意気込みを語った。