2歳11カ月の若さで急死したアムールトラのミナミ=2016年7月、徳島市のとくしま動物園北島建設の森(園提供)

 とくしま動物園北島建設の森は25日、雌のアムールトラ「ミナミ」が23日に急死したと発表した。死因は胸部静脈破裂による循環器不全。2016年6月に来園したばかりで、まだ2歳11カ月だった。6月10日午前11時から同園の熱帯区(タイガープロムナード)でお別れ会を開く。

 園によると、飼育員が23日午後3時半すぎにパドック内を元気に歩くミナミを確認していたが、獣舎に収容しようとした同5時すぎに姿が見えなくなっていた。飼育員がパドック内に入り、同6時すぎに池の中で死んでいるのを見つけた。

 ミナミは山口県周南市の徳山動物園から無償で借りていた。体調を崩したことはなく、食欲旺盛で元気に動き回る姿が人気だった。今後、県外の施設で詳細な死因を調査する。

 ミナミの急死により、園で飼育するトラはベンガルトラの「ルパン」=雄、11歳=1頭となった。近久俊夫園長は「本当に急だったので驚いている。園にとってもショックだ」と話した。