コオロギをスープの材料やトッピングに使った「コオロギの味噌ラーメン」

 北島町鯛浜の「中華そば田村」が、スープやトッピングにコオロギを使った「コオロギの味噌ラーメン」の提供を始めた。食用コオロギの飼育管理や育種を手掛ける徳島大発ベンチャーのグリラス(鳴門市)と共同研究して完成させた。店主の田村佳久さん(50)は「食糧危機や環境問題を考えるきっかけの一杯になれば」と期待している。

追加トッピングの「追いコオロギ」

 鶏がらや昆布、香味油などをベースにしたスープにみそを合わせ、コオロギエキスを加えた。仕上げには生のコオロギとタマネギ、ごま油を火にかけてペースト状にしたコオロギ油のほか、コオロギパウダーや刻みチャーシューなどをトッピング。店員の「コオロギ載せますか」という問い掛けに応じると、乾燥コオロギ2匹を盛り付けてくれる。さらに約40匹を追加する「追いコオロギ」もできる。

「追いコオロギ」をトッピングした「コオロギの味噌ラーメン」

 乾燥コオロギはエビせんべいのような味わいで、サクッとした食感がアクセントになっている。濃厚なみそラーメンに合わせると香ばしさが特に際立つ。若者を中心に注目を集めており、1日に40杯ほど売れる日もあるという。

「コオロギの味噌ラーメン」を販売する中華そば田村の田村佳久さん

 田村さんは知人からグリラスの取り組みを聞き、食用コオロギが食糧危機や環境問題の解決に役立つことを知った。気軽に立ち寄れるラーメン店でコオロギを提供すれば、より多くの人に食糧危機や環境問題について考えてもらえるのではないかと思い、メニュー化を決めた。コオロギパウダーの粒の細かさなどをグリラスと協議しながら約2カ月かけて研究し、発売にこぎ着けた。

 価格は小が千円、大が1050円、追いコオロギが150円。4月から3カ月程度の販売を予定。持ち帰りにも対応している。問い合わせは同店、電話088(698)5343。