松竹大歌舞伎に向け、意気込みを語る片岡愛之助さん=東京都内のホテル

 8月末から9月にかけて徳島市など全国23都市を巡業する「松竹大歌舞伎」の制作発表会が25日、東京都内のホテルであった。座頭を務める歌舞伎役者の片岡愛之助さんが「千秋楽まで一期一会の気持ちで演じきりたい」と意気込みを語った。

 演目は、歌舞伎三大名作の一つ「義経千本桜」から舞踊「道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」と、「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」。人間に化けた子ギツネの独特なせりふ回しや早変わりが見どころの「川連―」は、愛之助さんにとって初役となる。愛之助さんは「忠義の心や親子の情愛を核にした、大変分かりやすい物語。初めて歌舞伎を見る方にもぜひ足を運んでいただきたい」とアピールした。

 徳島公演(徳島新聞社など主催)は9月19日午後1時と同5時半の2回、徳島市のあわぎんホールで開かれる。チケットの一般販売は徳島新聞社事業部などで6月19日から。