後藤田正純氏

 次期衆院選徳島1区の候補者を巡り、徳島県議会の最大会派・県議会自民党(嘉見博之会長、24人)は30日、現職の後藤田正純衆院議員について「県議会などへの根拠のない誹謗(ひぼう)中傷により徳島の名をおとしめている。国会議員としてふさわしくない」として公認候補としないよう、党本部への申し入れを県連に求めることを決めた。県連は5月9日に開かれる常任総務会で議論するとみられる。

 後藤田氏はこれまでフェイスブック上に「飯泉嘉門知事と県議会はなれ合いだ」などと書き込み、県議会への批判を重ねている。2019年の知事選では、県連が飯泉氏の推薦を決めたことに反して別の候補を支援。言動や対応について党本部から口頭注意を受けた。

 県連への申し入れ書では「県議会では政策議論を行っており、なれ合いなどといういわれなき指摘に憤りを覚える」と主張。「後藤田氏は口頭注意を受けたにもかかわらず、ますます(言動は)過激になっている。議員活動に支障を来すほどの痛手を受けており、同志として認められない」と指摘している。

 30日に会派総会を開いて決めた。欠席した6人の県議にも確認したが異論は出ず、会派の総意として県連に申し入れる。

 総会では、代わりの公認候補についての話は出なかった。会長で県連幹事長を務める嘉見県議は4月3日に那賀町であった同僚県議の県政報告会で、「(飯泉氏に)1区で出てほしい」と発言している。

■後藤田氏、強く反発

 徳島県議会自民党の決定に対し、後藤田正純議員は30日、県内での新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ「国政選挙を語る前に、自らの役割をしっかり果たすべきだ」と強く反発した。

 「飯泉嘉門知事と県議会はなれ合い」と指摘している点を問題視していることには「なれ合いそのもの。その結果、徳島で感染拡大を招いた」と強調。県連への申し入れには「県連は党員と支部の集合体であり、いつから県議会派の私物になったのか。勘違いも甚だしい」と批判した。

 また、嘉見博之県議が知事の出馬を促す発言をしたのを念頭に「一蓮托生(いちれんたくしょう)の知事を担いでもらって結構。自民党を出て知事との新党をつくり、次期衆院選で堂々と戦おう」と語った。