徳島県は4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、まん延防止等重点措置の適用を国に要請した。感染者数が多い徳島市を対象とする。飯泉嘉門知事は臨時会見で新規感染者数が過去最多となった3日発表分の60人と、4日発表分の11人を合わせて2日間で70人以上となったことを踏まえ、「強いメッセージを分かりやすく出し、県民にもう一段階上の協力を求める必要がある」と述べた。適用の可否や期間は国が判断する。

【PDF号外】

 同日、政府対策本部長の菅義偉首相へ要請文を出した。要請文では「感染拡大に歯止めがかかっておらず、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度合いが日々増大している」と説明し、まん延防止措置による集中的な対策が必要としている。

 適用されれば、対象区域の飲食店に対し、現在午後9時(酒類提供は同8時)までとしている営業時間の短縮要請を午後8時(同7時)までに1時間繰り上げ、カラオケの自粛を要請する。従わない場合は知事が命令でき、正当な理由なく応じなければ20万円以下の過料を科すことができる。

 対象区域では、住民に不要不急の外出や移動の自粛を求めるほか、映画館や運動施設など大規模集客施設に時短や入場整理などを働き掛ける。対象区域以外でもイベントの入場人数に上限を設けたり、高齢者施設や障害者施設で重点的に検査を行ったりする。

 学校の部活動は、2日に決めた通り6日から時間を短縮して再開する。クラスター(感染者集団)が発生するなどした学校は、休止を検討する。

 県は47人の感染者が発表された4月24日に、まん延防止措置の適用要請に向けた検討を開始。26日から国と協議しながら、感染者数の状況を見定めていた。

 県内では4月の新規感染者数が773人に上り、3月(94人)の8倍以上に急増した。直近1週間の新規感染者数、確保病床の使用率、療養者数の三つの指標で、政府の感染症対策分科会が示すステージ4(爆発的感染拡大)に当たる厳しい状況が続いている。