ロックバンド「チャットモンチー」の元ドラマーで作家・作詞家の高橋久美子さん(39)=鳴門教育大卒、東京都在住=が、徳島市のライブハウス「club GRINDHOUSE(クラブグラインドハウス)」の11周年記念Tシャツに詩を書き下ろした。Tシャツは1着3千円で、5月15日までの期間限定で受注販売を行っている。

コラボTシャツを着ている高橋久美子さん(本人提供)

 Tシャツは、前面に高橋さん書き下ろしの詩をプリントしており、全てひらがなで「まじめなおと ふりょうなおと-」などと始まり、「おととおとがであうとき からだのまんなかに ひがともる」と締めくくった。鳴門の渦潮から出てくる阿波の金長だぬきをイメージしたイラストも描かれている。

 

 高橋さんは「ステージに立っていた時、初めて音を鳴らした時、観客として聴いていた時、それぞれの音と気持ちを思い起こし、あの体の中に火がともったような、ライブハウスだからこそ味わえる一瞬の感動を表現した」と語る。

 イラストについて「招き猫と金長だぬきを合体させて、ライブハウスに来てほしいとの願いを込めた。鳴門教育大から飛び出してライブをしていた自分の大学時代の気持ちも入っている」という高橋さんの原画を基に、長野県在住の画家白井ゆみ枝さんがアレンジを加えて描いた。

 

 高橋さんはグラインドハウスについて「チャットモンチーを育ててもらったホーム。大学時代に他のバンドで初めてライブ演奏をした場所でもある」と振り返る。「グラインドハウス10周年記念のライブを昨年に行う予定でしたが、コロナ禍で3度延期になり、今年4月に予定していたライブも中止になった。代わりに何かできないかと思い、Tシャツを作ることにした」と言う。

 コロナ禍による経営難で閉店するライブハウスが各地で相次いでいる。グラインドハウスは前身のジッターバグ時代を含め、高橋さんらチャットモンチーがインディーズの頃から通い詰めた思い出の場所。それだけに「徳島の音楽カルチャーが育ち、これからも育っていくであろう場所。徳島の音楽の火を消してはいけないし、一緒に窮地を乗り越えたい」と力を込める。

 収益金の全額をグラインドハウスに寄付するという高橋さんは「また気軽にライブハウスに行けるようになったら、このTシャツを着てグラインドハウスに足を運んでもらえれば」とPRしている。

 Tシャツの詳細はグラインドハウスの通販サイト〈https://grindhouse.base.shop/items/42215514〉。