「交換されて本がどんどん入れ替わるのも面白い」と島さん。

 幅広い世代が集まるコミュニティ拠点のユニークな取り組みを取材した。

 社会福祉法人池田博愛会が運営する地域交流拠点「箸蔵とことん」。体にやさしい食事を提供する食堂や日替わりでラインアップが変わるベーカリー、三好市の特産品や地元農家の新鮮な野菜が揃う産直市で賑わう。建物に入って左奥へ進むと本棚が見えてくる。並んでいるのは子ども向けの絵本やちょっと難しそうなビジネス本、福祉関連のものまでジャンルは広範にわたる。「読み終えた本を持ってくれば、自由に好きな本と交換できるんですよ」と穏やかに話す島和也さん(29・東みよし町出身)。このユニークな取り組み「ブックトレード」の発起人だ。スタートしたのは2019年4月。当初は机に本を並べて本好きの人たちの交流会のような形で開催されていたが「もっとたくさんの人に気軽に利用してほしい」という思いから、2020年に本棚を常設することにした。

 ブックトレードは誰でも利用でき、持ってきた本の冊数まで交換ができるというルール。持ってくるだけの人もいれば、3冊持ってきて気になった1冊だけを持ち帰る人など、利用の仕方は様々だ。「子どもが読まなくなったたくさんの漫画をお母さんが持ってきたりもしました !」。

 本を交換しなくても、施設内で自由に読んだり借りることもできる。「ほぼ毎日ランチの時間に来てくれる方がいるんです。本棚から1冊手に取って食事と一緒に楽しんでくれています。2階にあるキッズスペースで親子で絵本を読んでいるのも見かけますね。その様子を見ると嬉しくなります」。幅広い世代のコミュニティである「箸蔵とことん」が取り組むブックトレード。島さんは「本がひとつのきっかけになって、会話が生まれたり増えたらいいなと思うんです。将来的には読書会を開催してみたいですね」と期待を込める。

住所=三好市池田町州津乳ノ木1382-1
0883-87-8155
営業時間=10:00~17:00
定休日=水曜休

駐車場:あり
完全個室:あり
多機能トイレ:あり
座敷席:あり
Wi-Fi:あり
開店:2019年