三好市が整備した「真鍋屋」。移住促進の拠点施設として活用される=同市池田町マチ

 三好市が整備を進めていた同市池田町マチの地域交流拠点施設「真鍋屋」が完成した。月単位で実際に居住して移住体験できるスペースやレストランを備えており、都市部からの移住者を呼び込み定住につなげる市の「生涯活躍のまち構想」(日本版CCRC)を進める拠点として活用する。オープンは6月1日。

 真鍋屋は、木造2階建て一部鉄骨造りで、延べ690平方メートル。北棟に予約制の移住者支援窓口や、月単位で移住体験できる「お試し住居」1室(約60平方メートル、定員2人)、起業希望者向けの貸しオフィス3室がある。

 お試し住居は風呂、トイレ、キッチン付き。最長半年間の居住が可能で月3万2千円で貸し出す。オフィスの賃料は月3万4千円~8万円となっている。移住者支援窓口は夜間、日本酒を提供する酒場になる。

 南棟には地元産の野菜を使ったメニューを提供するカフェレストラン(40席)や、自習や仕事ができる多目的スペースなどを設けた。

 「まちかど資料館」として使われていた古民家を市が無償で譲り受け、昨年9月から国の補助金や合併特例債を活用して1億4516万円かけて改修した。

 阿波池田商工会議所の丸浦世造会頭が代表理事を務める一般社団法人「三好みらい創造推進協議会」が指定管理者として運営。「寄ってみんで、やってみんで」の方言にちなみ、施設の愛称を「MINDE(みんで)」に決めた。

 26日、地元住民向けの内覧会が開かれた。丸浦代表理事は「さまざまな世代の人が集い、地域が元気になる新しいアイデアが生まれ、実現する場所にしたい」と話した。

 営業時間はカフェレストランが午前11時~午後6時、酒場が午後5~10時。多目的スペースなどは午前9時~午後6時。問い合わせは三好みらい創造推進協議会<電090(7629)3000>。