吉野川で発生している泡。地元漁業者はし尿処理施設の排水が原因とみている=美馬市穴吹町穴吹

 徳島県美馬市穴吹町の吉野川で原因不明の白い泡が約100メートルにわたって発生しているとして、国土交通省徳島河川国道事務所が調査を始めた。吉野川漁業協同組合連合会(阿波市)は、川に流れ込んでいるし尿処理施設の排水が原因とみている。

 泡は美馬市穴吹町穴吹のふれあい橋付近で発生している。徳島河川国道事務所吉野川貞光出張所は月1回、同市周辺の吉野川の水面を撮影しており、2012年以降に泡が発生しているのを確認した。これまで問題視してこなかったが、連合会の指摘を受け原因を詳しく調べている。

 ふれあい橋の約3キロ上流には一部事務組合・吉野川環境整備組合(同市穴吹町三島)のし尿処理施設があり、連合会は施設の排水と関連があるとする。排水は河川敷の地下約3メートルに埋設された排水管を通じて川に流れ込んでいる。排水口や排水管の近くで悪臭が立ちこめる時もあるという。

 環境整備組合によると、排水前の浄化水を専門業者が月2回調査し、水質は環境基準内に収まっている。国や県から業務改善命令を受けたことはない。

 連合会は、吉野川市の鴨島町中央浄化センター(同市鴨島町喜来)の排水についても問題視。吉野川の支流・江川の排水口付近で茶色っぽい濁った泡が発生しているとして県に調査を依頼する。

 センターは鴨島町中心部の下水道の汚水を処理。月に2、3回、業者が水質調査しており、これまで異常はなかった。泡の濁りについても許容範囲だとしている。

 連合会の有井孝夫会長は「きちんと調べ、異常があるなら適正に指導してほしい」と話している。