臨時記者会見を行う飯泉嘉門徳島県知事=9日午後4時ごろ、県庁

 徳島県は9日、県内の学校で2人以上の新型コロナウイルス感染者が確認された場合、濃厚接触者や接触者に限らず、教職員や児童生徒全員のPCR検査を実施する方針を示した。増加する家庭内感染を抑制するのが狙い。全小中高校などが対象。

 県はこれまで医療機関や福祉施設で感染者が確認された場合、職員、患者、入所者ら全員のPCR検査を行ってきた。変異株のまん延で若年層への感染が拡大し、4月には富岡東中・高校(阿南市)と鴨島第一中学校(吉野川市)で学校関連のクラスター(感染者集団)が発生。2次感染事例も多く確認され、全数調査の対象を学校にも広げた。

 検査は、対象自治体の教育委員会と連携して実施する。検査キットで教職員や児童生徒らの唾液を採取した後、民間検査機関に郵送し、陽性かどうかを判定する。

 また、複数の感染者が出た事業所でも濃厚接触者や接触者以外に検査対象を広げていく考えを明らかにした。飯泉嘉門知事はこの日の臨時会見で「家庭内感染をどう防ぐかが課題となっている。検査の対象を拡大し、早期封じ込めに努める」と語った。