結成70周年記念公演で勇壮な踊りを披露する阿呆連=徳島市のアスティとくしま

 阿波踊りの有名連・阿呆連の結成70周年記念公演「破れ傘、舞い踊る」が27日、徳島市のアスティとくしまであり、約2500人が豪放な男踊りや華麗な女踊りを堪能した。

 堀内直人連長(71)ら約80人が出演。頬かむりをして弓張りちょうちんを振る「暴れ踊り」で知られる男踊りは、舞台を縦横無尽に飛び回って観客を魅了した。女踊りも袖口をつかみ、両手を広げて踊る「やっこ踊り」で一糸乱れぬ群舞を披露し、大きな拍手を浴びていた。

 公演には交流のある娯茶平や、阿波踊りグループ「虹」、関東各地で活動する「江戸っ子連」など8団体も友情出演し、会場を沸かせた。

 高松市の呉服卸売り業宮﨑寛昭さん(68)は「阿呆連の踊りはすごい迫力。踊りに切れがあり、強弱の付け方が素晴らしかった」と満足そうだった。

 阿呆連は1948年8月に発足。阿波おどり振興協会に所属し、連員は約130人。