第58回徳島県高校総合体育大会(県教委、県高体連主催、徳島新聞社など後援)は27日、各地で4競技が行われ、新体操の女子団体は富岡西が4年連続17度目の優勝を果たした。体操の団体は男女とも鳴門1校の出場で両校の優勝が決まった。サッカー男子は1回戦6試合があり、ベスト16が出そろった。テニスは男女の個人戦が行われ、ダブルスがベスト8、シングルスはベスト32が決まった。
仲間を信じ大技成功
躍動感あふれる演技と高難度の技で貫禄を見せた新体操女子団体の富岡西。全国高校総体(インターハイ)への通過点と捉えて臨んだ県総体を目標通り4連覇で通過し、選手たちはほっとした表情を浮かべた。
団体戦はフープを使って行われた。富岡西はフロアを広く使うダイナミックな演技を披露。中盤、四つのフープを同時に他の4人に投げる大技を成功させた松坂主将は「中学時代から練習している技。仲間を信じ、自信を持って投げた」と胸を張った。
3年生2人に1、2年生3人が加わり、4月に新チームとして始動。経験が少ない選手もおり、当初は5人の息がうまく合わなかった。5月初めの2泊3日の合宿では、2分半の演技を50本こなすなど猛練習で結束を固めた。苦労の末につかんだ栄冠に、この日18歳の誕生日を迎えた山脇は「最高のプレゼントになった」と喜んだ。
昨年のインターハイは入賞一歩手前の9位に終わった。その悔しさを忘れていない松坂主将は「一人一人がもう一段レベルアップし、ミスのない演技をしたい」と口元を引き締めた。