徳島新聞電子版の速報を見て孫の五輪代表決定を祝福する畠田眞幸さん(左)と洋子さん=鳴門市大麻町姫田の自宅

 「素晴らしい演技に感動した」「重圧によく打ち勝った」―。東京五輪体操女子団体代表に父親が徳島県鳴門市出身の畠田瞳さん(20)が決まった15日、親族や県内体操関係者から喜びと祝福の声が上がった。祖父母の畠田眞幸(まさゆき)さん(81)、洋子さん(77)夫妻=同市大麻町姫田=は、バルセロナ五輪団体銅メダリストの畠田好章さん(49)と親子2代でつかんだ五輪出場の偉業をたたえ、県内で練習に励む小学生らは「自分もオリンピックを目指したい」と夢を膨らませた。

 「体操は何が起こるか分からない。最後まで安心できなかった」。自宅でテレビ観戦した眞幸さんは、瞳さんの演技を祈るような気持ちで見守った。個人総合2位で代表入りを決め、涙を見せた孫娘の姿に「苦しい練習を乗り越え、最後までやり切ってくれた」と感慨深げに話した。

 小学3年から体操を始めた瞳さんが中学の全国大会に出場した際には、県外の会場まで駆け付けた。日本を代表する選手に育ってからはテレビ中継を見て声援を送る。三男の好章さん一家が毎年鳴門に帰省するたび顔を合わせ、最後に会ったのは2020年1月。前年の世界選手権で日本代表として東京五輪の団体総合出場枠獲得に貢献したことを褒めると「ありがとう」と笑っていた。

 瞳さんの五輪代表決定を報じた徳島新聞電子版の速報を見た洋子さんは「本当に良かった」。眞幸さんは好章さんに続く快挙に「息子夫婦も相当な努力をしてきたはず。気苦労も多かっただろう」とねぎらった。

 徳島時代の好章さんを指導した元鳴門高校体操部顧問の中瀬健さん(69)=徳島市川内町平石住吉=もテレビで結果を見届けた。「ここ一番の集中力は父親譲り。重圧の中で難度の高い技を一つ一つ丁寧に決め、五輪代表にふさわしい演技だった」と拍手を送った。

 好章さんと帰省した3歳ごろの瞳さんに会っており「元気に遊び回っていた子が五輪選手になるなんて」と成長ぶりに感激。かつて好章さんの影響で県内の体操人口が増えたことを振り返り「徳島の競技熱が高まってほしい」と期待した。

 鳴門市体操場で練習に励む小学生や高校生には大きな刺激となった。中学時代に好章さんに会ったという鳴門高校体操部1年の村上侑真(ゆうま)さん(15)は「高校の先輩の娘さんが五輪代表に決まり誇りに思う。自分もいい結果を残せるよう努力したい」と意欲を見せた。

 好章さんも技を磨いた鳴門市体操教室に通う大津西小学校6年の瀬川美桜さん(11)は「自分も練習して畠田さんみたいな選手になりたい」と憧れを語った。