徳島県庁

 徳島県は15日、新型コロナウイルスの感染が判明した徳島市内の60代女性が2週間以上、入院措置などを受けずに放置されていた事例があったと発表した。女性の検査を行った医療機関から徳島保健所へ、感染者の発生届が適正に提出されず、県も確認が不十分だった。女性は自宅療養を続け、回復している。

 女性は4月18日から発熱などの症状があり、23日に徳島保健所管内の医療機関を受診。抗原定性検査で陽性となったため、医師の判断でPCR検査を受け、26日に感染が判明した。

 県は短時間で結果が出るものの精度が低い抗原定性検査での陽性は感染者として数えていない。しかし、この医療機関は抗原定性検査の結果に基づいて発生届を提出。保健所は再提出を求めたが医療機関からは提出されず、保健所もその後の確認作業を怠っていた。

 23日以降、自宅待機していた女性が検査後の対応を不審に感じ、5月13日に保健所に電話相談してミスが判明した。電話するまでの20日間、医療機関と県から指示や連絡はなかったという。県は14日、女性宅を訪問し謝罪。発生届を同日受理し、15日に発表した。

 県は再発防止のため、県内全ての医療機関に今回の事例や県との連絡体制を記した文書を送付する。また保健所では、医療機関からの届け出漏れがないかどうかを複数人で確認する。県感染症対策課は「同様の事案が生じないよう医療機関との連携を密にしていく」としている。