徳島県は16日、20~80代の男女13人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。このうち1人は吉野川市の20代男性職員。県は市や町の職員の家庭内感染が急増しているとして、同日付で全市町村長ら宛てに改めて感染対策徹底を呼び掛ける文書を郵送した。医療機関に入院していた70代の感染者1人が亡くなり、県内の死者は累計56人となった。

 県と吉野川市によると、感染が判明した市職員は本庁舎に勤めている。肺炎の症状があり中等症。勤務していた2階は15日に消毒しており、17日から通常通り業務を行う。

 県は4月26日~5月16日に7市町(一部事務組合含む)の職員各1人の感染を発表。このうち、調査中の吉野川市職員を除く6人が家庭内感染だった。県内最初の感染者が出た昨年2月25日から今年4月25日までの間は、市や町の職員の感染者が3人にとどまっていた。

 文書では、家庭内感染の対策徹底のほか、テレワーク推進や不要不急の県外出張自粛などを呼び掛けている。全市町村のほか、一部事務組合、広域連合にも郵送する。

 吉野川市職員以外の新規感染者12人のうち、そよかぜ病院(徳島市)で入院患者2人の感染が判明し、クラスター(感染者集団)の規模は59人となった。市町村別内訳は▽徳島市5人▽阿南市2人▽鳴門市、小松島市、吉野川市、美馬市、神山町各1人―となっている。症状は10人が軽症で、2人が無症状。

 病床使用率は50・2%と前日より0・4ポイント下がったが、政府の対策分科会が示す指標でステージ4(爆発的感染拡大)のまま。療養者は入院130人、宿泊療養49人(うち入所待機中19人)の計179人。県内の感染者は累計1571人となった。