徳島市薬剤師会の和田会長(手前左)に新しいHPを説明するYCLの須藤さん(奥左)ら=徳島市万代町のネイテック吉野川・徳島事務所

 地域おこしに取り組む徳島県吉野川市の一般社団法人ネイテック吉野川は、情報発信やデザインを得意とする県内の若手が中心となってIT分野の課題を解決するチームを発足させた。チームを組むことで仕事を請け負いやすくし、メンバーが活躍できる機会を増やす。将来はそれぞれの地元で独立してもらい、地域の活性化につなげる。

 チーム「Yoshinogawa Creators Labo(ヨシノガワ・クリエイターズ・ラボ、略称YCL)」は吉野川、阿波、阿南各市の20~40代の10人で発足。会社員、会社役員、地域おこし協力隊員らが本業の傍ら、写真撮影、動画配信、ウェブ制作などを手掛ける。仕事は行政や団体などから請け負う。IT企業に比べて費用が抑えられ、要望に柔軟に対応できるとしている。

 第1弾は徳島市薬剤師会からの依頼で、ホームページ(HP)を刷新。「しやくナビ」の名称で調剤薬局を地図にまとめ、地図アプリの道案内画面にスムーズに切り替わるようにした。また薬剤師の研修会をオンラインで実施できるように技術面でサポートした。

 薬剤師会の和田朱実会長は「眉山などのイラストをあしらったHPは、薬剤師会の堅いイメージを柔らかくしてくれそう。研修会は終業後に自宅から参加できるので出席率が上がった」と満足そうに語る。

 ネイテック吉野川は、子育てオンラインサロンの運営や地元の公園改修などを進めている。市薬剤師会関係者からIT化推進の相談を受けたメンバーが「地元の人材で役割分担すれば期待に応えられる」として仕事を請け負った。

 印刷会社役員で、HP制作などの経験が豊富な須藤多恵さん(43)=吉野川市山川町川田=は「IT化が進む時代のニーズに応えながら、若い芽が育つ場にしていきたい」と話している。