藍住町での初例会をPRする井上代表幹事(左)ら=鳴門市撫養町の鳴門市民劇場事務局

 鳴門市文化会館の3月末休館に伴って主会場を藍住町に移した会員制の観劇団体「鳴門市民劇場」が5月19、20の両日、例会の公演を初めて藍住町総合文化ホールで開く。新型コロナウイルスの影響で会員数が減る逆風の中、新たな一歩を踏み出す。

 1998年に発足した市民劇場は奇数月に例会の公演を続け、会員数を伸ばしてきた。昨年、コロナ禍で例会の延期や中止が相次いだことで会員が激減。耐震化による文化会館休館に伴って主会場が鳴門から藍住に移ることも、交通手段を持たない高齢会員の退会を招いた。会員数は2020年1月の755人から21年5月は467人まで落ち込んでいる。

 そうした中、5月例会は会場移転第1弾として、劇団民藝による「泰山木の木の下で」を上演する。人助けのつもりで堕胎を手伝っていた過去を持つ老齢の女性を主人公に、人間の哀歓をうたいあげた作品だ。

 市民劇場は新会場で安心して演劇を楽しんでもらおうと、検温、マスク着用の確認、幕あいの換気、歓談を控える注意喚起を行う。

 井上裕子代表幹事は「藍住町に1月に設けた勧誘の拠点で、会員の募集に力を入れる。文化と触れ合う大切な機会を継続させていきたい」と話している。

 公演は19日午後6時半からと、20日午後1時半から。入会金、月会費とも2500円。問い合わせは市民劇場、電話088(684)1777。