徳島県は28日、2020年の東京五輪・パラリンピックの事前キャンプ誘致を目指しているドイツのカヌー代表チームが、今年10月ごろに那賀町の川口ダム湖でトレーニングキャンプ(合宿)を行うと発表した。
26日までに飯泉嘉門知事と坂口博文那賀町長、トーマス・クニエツコドイツカヌー連盟会長らが、トレーニングキャンプの実施のほか、20年の事前キャンプについて前向きに協議することを盛り込んだ覚書に署名した。
トレーニングキャンプに訪れるのはカヌーのスプリント代表チームで、日程や参加人数などは未定。28日の定例会見で知事は「川口ダム湖の波が少ない点が評価された。トレーニングキャンプで徳島の良さを実感してもらい、事前キャンプにつなげたい」と述べた。
カヌーのドイツ代表チームの事前キャンプ誘致に関しては、那賀町が川口ダム湖畔にカヌー艇庫を整備したほか、クニエツコ会長らが3月に現地の視察に訪れ、コース整備などの要望を県と町に伝えている。
東京五輪の事前キャンプは、柔道のドイツ代表チームが県内で行うことが内定している。