ジンリョウユリの生育状況を確認する生徒=神山町の城西高校神山校

 城西高校神山校(神山町)が、2021年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰の「保全活動部門」に選ばれた。町に自生する希少植物ジンリョウユリのバイオテクノロジーによる増殖をはじめ、自生に適した環境づくりや動物の食害対策などの保護活動が評価された。県内の表彰は3年ぶり。

 ジンリョウユリは環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類に選定されており、同校は旧徳島農業高校神山分校時代の1993年に保全活動を始めた。現在は地域創生類食農プロデュースコースの2年生が授業の一環で取り組んでいる。

 増殖は、無菌状態で植物培養できる校内の「クリーンベンチ」で行う。完熟前のさやから種を採取し、ビン容器内の「寒天培地」で発芽させる。生育に合わせて容器を増やして移植し、育った球根は演習用の林にある増殖地に植栽する。野生動物の被害から守るための柵の補修、下草刈りなど周辺の除草も続けている。

 20年度に活動した3年の三木蓮さん(17)と花岡辰哉さん(17)は「無菌状態での作業はカビが発生して難しかった。先輩から受け継いだ取り組みを後輩にもつなぎ、増殖の成功回数を重ねてほしい」と話した。

 大臣表彰は5部門あり、保全活動部門の被表彰者は全国で10団体・個人だった。