言葉に対する考え方を語る古舘さん=徳島市のアスティとくしま

 女性向け会員制クラブ「徳島新聞女性クラブ」は23日、フリーアナウンサー古舘伊知郎さん(66)の講演会を徳島市のアスティとくしまで開いた。古舘さんは「常識を疑え!」と題してアナウンサーとしての経験や「言葉」に対する考え方を軽妙に語り、約900人が楽しんだ。

 古舘さんは、新人アナウンサー時に「だいあんきちにち」が正しい読み方とされた大安吉日を「たいあんきちじつ」と読んで怒られたエピソードをはじめ、時代とともに言いやすい読み方に変化している言葉を紹介。「言葉は民主主義。固定されずどんどん移ろっていくものだ」と強調した。

 新人の頃には、「起きている間はしゃべる描写をずっとやれ」と言われ、通勤電車で車窓の眺めなどを描写してつぶやく訓練をしていた様子を再現。スポーツ実況さながらの一気呵成(かせい)な話しぶりに会場から拍手が起きた。

 常識について「持つべきだが、全て常識で固めた固定観念を持つと、世の中の森羅万象を一方向でしか見られなくなる。違う角度で見た方が人生は楽しくなる」と説明。車を運転するときに前後左右を確認し、走行中も視線をあちこちに動かしているのを引き合いに、「本当の立派な常識的な運転とは、脇見運転になりますよね」と笑いを誘った。

5月26日公開 講演・要旨