徳島県内で新型コロナウイルスに感染した高齢者の死亡率は、80代以上が21・1%、70代は8・2%に上ることが分かった。80代以上は5人に1人が亡くなっている計算で、全国平均と比べても高い。専門家は「身近に高齢者がいる人は改めて感染させない意識を持ってほしい」と呼び掛ける。

 県によると、県内の感染者は累計1618人(23日発表時点)で、死者数は61人。死者の内訳は50代1人、60代6人、70代14人、80代以上40人と高齢者が大半を占める。40代以下はいない。県は死者の性別や基礎疾患の有無、死因などを公表していない。

 感染者に占める死者の割合は全年代で3・77%と全国ワースト(同日時点)。年代別の死亡率をみると年代が上がるほど上昇し、80代以上(感染者189人)は21・1%、70代(170人)は8・2%、60代(199人)は3%、50代(198人)は0・5%となっている。

 厚生労働省が公表している19日時点の速報値によると、全国の年代別死亡率は80代以上が13・2%、70代が4・8%で、徳島県はいずれも大きく上回った。高齢者の死亡率が高い理由について飯泉嘉門知事は23日の臨時会見で、高齢者施設や病院などで相次いだクラスター(感染者集団)関連の死者が61人中47人に上ると指摘。「高齢者が集まる場所や施設で感染が広がり、死者数を押し上げている。こうした施設にはウイルスを持ち込まないようお願いしたい」と訴えた。

 四国では、高知県が3月19日に死者の年代別内訳を明らかにし、80代以上の死亡率は11・2%だった。その後は未公表。愛媛県は感染者、香川県は死者数の年代別内訳をそれぞれ集計していない。

 県医師会感染症対策委員長の田山正伸医師は「徳島は高齢者が多い上、糖尿病など基礎疾患を持っている方が多い。一人一人が改めて感染対策を徹底し、徳島からこれ以上死者を増やさないよう心掛けてほしい」と話した。