社有林での原木の伐採・運搬、原木市の開催、木質バイオマス発電と広く担当する。

ゲンボク  原木部
坂東拓哉さん(36・小松島市出身)

 かつて中学校の教員をしていた坂東さんは、那賀町木頭で6年間暮らしたことがある。「保護者や知人に林業従事者が多くて、仕事の話を聞く機会がよくあったんです。それで関心を持つようになったんだと思います」。

 退職後の2015年9月、那賀町で開催された『リアル林業体感3DAYS』に参加。「座学もあり、林業機械やチェーンソーを体験する時間もあり、短い時間でしたが、林業の面白さと大変さの両方を味わいました」と振り返る。

 このイベントへの参加がきっかけとなり、林業職に就く決心をした坂東さん。翌月にはイベントを主催したゲンボクに就職した。未経験での入社だったが、緑の雇用事業の研修プログラムに参加し、3年間働きながら様々な技能を身につけた。

 同社は60年以上前から小松島市金磯町で原木市を開催している。入社当初は県内各地域の山から届いたスギやヒノキの丸太を計測し、フォークリフトで径級や長さごとにまとめる仕事を担当した。2016年からは那賀町の社有林に入る林業班として活躍。「やっぱり山の仕事は面白いです。自分が思う方向に木を伐り倒せたらうれしいし、倒せなかったらなんでだろうって考えますし。運搬のときに、これだけ伐ったんやなって達成感も得られますしね」と微笑む。

 今年1月からは、同社が力を入れる木質バイオマス発電事業の担当になった。産地証明のあるC材(曲がりや傷のある材)を木材チップにして乾燥させ、燃やしたときに生じるガスで24時間発電機を動かしている。「木を育て、木材を住宅や家具に利用したり、エネルギー資源へと活用したりして、森を循環させるんです」とワクワクした表情を見せる坂東さん。誇りを持って仕事に携わっている。

>>ゲンボク 原木部
徳島県小松島市金磯町3-65
0885-32-2270