国登録有形文化財の城北高校人形会館(徳島市北田宮4)で、県教委が行っていた耐震改修工事が完了し、6月17日に落成式と人形浄瑠璃の記念公演がある。公演では、同校民芸部をはじめ県内で人形浄瑠璃関係の部活動に励む3高校の生徒が「三番叟」などを披露して会館のリニューアルを祝う。
施設の耐震化や屋根の軽量化に加え、車いす用の観客席やトイレなども整備した。昨年11月に着工し、事業費は1億274万円。
人形会館は1965年に建てられ、木造平屋282平方メートル。県内で唯一、学校に併設された本格的な芝居小屋で、舞台や太夫座、畳敷きの升席などを備える。2015年に国登録有形文化財(建造物)になった。
記念公演は午後1時半から。城北高民芸部が「寿二人三番叟」、那賀高人形浄瑠璃部が「寿えびす舞」、小松島西高勝浦校民芸部が「壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき) 沢市内の段」をそれぞれ披露。城北高OBで三好市出身の人形遣い勘緑さんが率いる木偶舎(もくぐうしゃ)も出演し「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」を演じる。
入場無料、先着100人。観覧希望者は県教委教育文化課へ申し込む。問い合わせは同課<電088(621)3267>。