海外で好調な光食品の有機食材を使った商品(同社提供)

 有機農産物を用いた調味料などを製造販売する光食品(徳島県上板町)の輸出が好調だ。2020年の海外売上高は前年の5割増となり、今年に入ってからもさらに2割増のペースが続いている。欧米を中心に有機食品市場が成長を続けていることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり需要」が追い風になっている。

 光食品によると、20年1~12月の海外売上高は約6千万円と前年(約3900万円)から54%増加。今年1~4月も約1450万円と前年同期(約1180万円)より23%増えており、島田光雅社長は「年間見込みでも前年を2、3割上回りそう」と話す。

 地域別では世界の有機食品市場の8割を占める欧米が伸びている。米国は有機ポン酢と有機ユズ果汁などが人気で、欧州は有機ユズ果汁のほか、小麦タンパクのグルテンを含まないグルテンフリーの照り焼きソースなどが好評だ。この他の輸出先も台湾やシンガポール、インドなどアジアを中心に増えている。

 新型コロナウイルスの流行が進んだ昨年3月ごろから輸出量が増加。飲食店の営業規制で自炊の機会が増え、消費者の健康意識が高まっていることなどが背景にあるとみられる。輸出増に対応するため、光食品は昨年10月から今年2月にかけて、本社工場に生産効率を2、3割高めた大型製造設備を導入した。

 同社は約40年前に輸出に乗り出し、米国やドイツなど20カ国以上と取引実績がある。人口減で国内市場の縮小が見込まれる中、海外の有機食品市場の大きさに着目。食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」に対応した生産ラインを設けた上、昨年2月にはより基準の厳しい食品安全管理の国際規格「FSSC22000」の認証を取得するなど販売拡大に取り組んでいる。

 30年の海外売上高4億円を目標にしており、島田社長は「海外市場は今後も拡大が予想される。地域農業との連携など、社が続けている持続可能な取り組みと合わせて売り込みたい」と話している。