ワクチン接種の予約を巡る混乱について説明する内藤市長=徳島市役所

 徳島市の高齢者に対する新型コロナウイルスワクチン接種の予約を巡り、内藤佐和子市長は24日の記者会見で、一部の医療機関で20日の受け付け開始前から予約が行われていた事例について「市として推奨したり、予約をできるようにしたりはしていない」と述べた。一方、市と協議を進めてきた市医師会は「かかりつけ医が患者の予約をするのは市との間で共通理解だった」としており、認識のずれが見られる。 

 市長は会見で、予約の受け付けは本来20日開始だったと強調した。ただ、基礎疾患や持病などで感染時に重症化しやすい高齢者に関しては「基本的に早期に接種を受けてもらいたい」とし、一部医療機関で予約が行われていたことについては「重症化しやすい高齢者に対する各医療機関の配慮。円滑な接種に協力していただいた」と語った。

 予約ができなかった高齢者の間で「不公平」との声が相次いだことには「(対象者)約7万5千人が一気に接種できない。患者の健康状態を勘案した上で(医療機関に)配慮していただくことは必要だったと思う」との見解を示した。

 市コールセンターでは、予約開始時から電話がつながらない状況が続いた。市長は「大変ご苦労とご心配をお掛けした。必要な全員分のワクチンは6月末までに供給される予定なので、慌てず落ち着いた対応に協力してほしい」と理解を求めた。

 市は市医師会、徳島西医師会と円滑なワクチン接種に向けて協議を進めてきた。市は、重症化しやすい高齢者については医師に相談に乗ってほしいと要望していたという。

 市医師会の岡田元成事務局長は「事前予約という言葉自体は明確にはなかったが、国からの指導の下、かかりつけ医が患者の相談に乗る中で予約を行うという流れは市との間で共通理解だった」と話した。