豊島将之さん

 「大変な相手ですけど、精いっぱい指して、なんとかいい勝負ができたらと思います」

 藤井聡太王位への静かな闘志を見せた。24日に行われた将棋の「お~いお茶杯第62期王位戦」(徳島新聞社など主催)挑戦者決定戦で羽生善治九段に勝利。2019年以来の7番勝負出場が決まった。

 今期の王位戦では、紅組リーグの初戦で木村一基九段に敗れ苦しい立ち上がりとなったが、その後4連勝して優勝。「4勝1敗は現実的に目標としている成績。まずまずでした」と振り返った。

 昨年は、叡王を奪取し竜王を防衛。二冠を堅持している。「叡王戦では粘る将棋が多かった。しかし自分の持ち味は攻めにあるので、序中盤でペースを握って積極的に指して勝てるようにしたいです」と話す。

 7番勝負でぶつかる藤井王位とは公式戦で6勝1敗という数字が残るも「精度が高く、毎局ほとんどミスしないで勝っている印象があります。直接指していても、丁寧に考えていて読みが深く感覚も鋭い。どんどん強くなっています」と分析。日々強くなっている藤井王位に対して過去の数字が役に立たないことは、豊島自身よく分かっている。

 元々、出歩かないタイプだが、コロナ禍になり「ジムにも行かなくなり、散歩をするくらい」となった。そんな中、米プロバスケットボールNBAを観戦するのが息抜きの時間。「戦術はもちろん、シュートがたくさん決まって点がどんどん入るところが楽しいですね」と笑顔を見せた。兵庫県尼崎市在住。31歳。