指輪とフラワーケーキのセット商品化を目指す田上さん(右)と竹内さん=徳島市八万町下長谷のカフェ・レストラン「ねこやまねこ」

 徳島県信用保証協会は、協会の保証を利用している創業者間のマッチングに乗り出した。新型コロナウイルス感染拡大によって厳しい経営環境に置かれている創業者の新たな事業展開を後押しするのが狙い。このほど1組のマッチングが成立し、コラボ商品の企画を進めている。

 成立したのは、貴金属のオーダーメードや修理を手掛ける「アトリエタガミ」(松茂町)の田上茂さん(53)と、カフェ・レストラン「ねこやまねこ」(徳島市)の店主でフラワーケーキの製造販売などを行う竹内美香さん(38)。共に協会の創業支援を利用して2019年に開業した。

 ねこやまねこの店内で田上さんの商品を展示販売するほか、プロポーズや結婚記念日向けに田上さんの指輪と竹内さんのフラワーケーキのセット商品化を目指す。実店舗を持たない田上さんは「実物を直接見てもらえる場ができ、販路開拓につながる」、竹内さんも「新規顧客が開拓でき、ビジネスチャンスが広がる」と相乗効果に期待する。

 新型コロナ禍で、田上さんは首都圏のメーカーからの受注が減り、オリジナル商品の販売を模索。竹内さんも店内飲食が半減したため、受注生産のフラワーケーキなどテークアウトに力を入れようと考え、20年秋から協会の創業展示ブースに出展していた。

 協会はコロナ禍の影響を受けた中小企業と小規模事業者への金融支援や経営支援を強化している。「今後も創業者のニーズをくみ取り、効果的なマッチングにつなげたい」としている。