標高わずか6・1㍍と「日本一低い」弁天山。海の守り神である厳島神社をまつる=徳島市方上町

 徳島市南部郊外ののどかな田園地帯に、こんもりとした小山がぽつり。自然の山では日本一低いと、国土地理院が認定する「弁天山」(同市方上町弁財天)だ。標高わずか6・1㍍で、石段を登ると山頂まで20秒ほどで到達できる。

 案内板などによると、この辺りはかつては海で、弁天山も海中の小島だった。室町時代に海水が引いて湿地帯になり、その後、水田開発が進んだ。そうした結果、現在のような木々の茂る小山となったようだ。

 海の守り神である厳島神社(弁財天)が祭られており、“登山道”の入り口には赤い鳥居が堂々と立つ。山頂には弁財天の小さな祠(ほこら)が置かれ、無人販売所で登頂証明書(100円)も購入できる。

 弁天山前の敷地では、毎週水・土・日曜日に産直市「弁天市」が開かれ、地元でとれた旬の野菜や餅などの食品のほか、感染対策用の布マスクなどの手工芸品も販売されている。

 標高にちなんで、毎年6月1日に山開きが行われる。年間約1万人が訪れるというので、ちょっとした観光名所になっている。

〈2021・6・1〉