カップに注がれた藍の茶と箱入りの商品=松茂町広島のマツシゲート

藍の畑を整備する担当者=松茂町広島

 松茂町と、同町広島の交流拠点施設「Matsushigate(マツシゲート)」でにぎわい創出に取り組む一般社団法人「松茂まちづくり推進機構」が、藍による地域おこしを進めている。マツシゲートで藍の茶を販売し、近く藍のビールも提供。藍の畑を整備し、町内の中学生に栽培を体験してもらう。町内に藍商だった三木家があることに着目し、ジャパンブルーとして脚光を浴びる藍を前面に打ち出す。

 茶は町が2019年に商品化し、販売は今回が初めて。阿南市の藍茶専門店「こはる日和」が製造している。1パック1・5グラム中、1・2グラムは障害者が無農薬栽培した同市産の藍。添加物は使っていない。1箱5パック入りで1200円。売店で購入できる。

 「藍」「赤」の2種類あり、「藍」は青い花を咲かせるチョウマメで色を付けている。町特産のサツマイモやレンコンも入っている。スダチやレモンを搾ると紫やピンクに変化する。「赤」はビーツが入って赤く、すっきりとした味に仕上げた。

 ビールは開発中で、藍住町の「阿波麦酒」に製造を委託して藍入りのクラフトビールにする。新型コロナウイルス感染拡大で見合わせているマツシゲートの夜間営業が始まれば、飲食コーナーで提供する。

 藍の畑は100平方メートルで、マツシゲート前の駐車場横に設ける。29日に植え付け、9月上旬に刈り取る。「質の高い教育」を掲げる国連の持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みとして、松茂中学校の生徒らにも作業してもらう。収穫した藍は染料として使い、茶などへの利用も検討する。

 本年度から町独自の地域おこし協力隊として、3人の会計年度任用職員を採用。藍の栽培や藍染のハンカチ、コースターなどの製作を任せている。

 松茂町は藍の栽培面積がゼロで、日本遺産に認定された阿波藍の構成文化財もなく、これまで藍との関連性が薄かった。町チャレンジ課の入口直幸課長は「東京五輪の公式エンブレムに採用されて注目が集まる藍を町の魅力として発信していきたい」と話している。