コロナ下以前に開かれた徳島市の阿波踊り=2019年8月12日、市役所前演舞場

 徳島市が主催する今夏の阿波踊りについて開催への賛否などを問う市民団体のウェブアンケートで、回答者の80%近くが開催に否定的な考えを示したことが分かった。このうち新型コロナウイルスの感染状況から「中止を望む」と答えた人が62・2%を占めた。感染対策を講じた上で「開催を望む」としたのは13・2%にとどまった。

 アンケートは市内の30、40代の有志らでつくる市民団体「徳島を愛する横一列の集い」が4月29日~5月11日、阿波踊りに対する市民の本音を探ろうと行った。グーグルフォームを使って一つのアカウント(メールアドレス)につき1回答えられる形式で、複数の選択肢から答えを選ぶ設問が中心。468人が回答し、このうち市民は334人だった。

 開催への賛否については「感染状況に鑑み、すぐさま中止を望む」と答えた人が最多の291人で、全体の62・2%に達した。次いで、現在の運営方法に疑問を感じるなど「そもそも開催反対」とした人が16・7%の78人。「開催を望む」は13・2%の62人だった。

 中止を望む理由(複数回答)では「感染症対策に専念すべき」が最も多く272人。「さまざまなイベントが中止になっており、中止が妥当」が203人、「県外からの観光客が増えてほしくない」が175人と続いた。開催反対の理由(同)は「現在の運営方法に疑問を感じる」が109人、「一部の団体や企業、個人が優遇・利益享受していると感じる」が95人の順だった。

 これに対し、開催を望む理由(同)は「徳島の大切な文化だから」が最多の61人。次いで「経済効果を期待できる」が40人、「踊りに感染症の感染リスクを感じない」が14人、「連に所属しており、踊りに参加したい」が9人だった。

 市民団体は27日、集計結果を市にぎわい交流課に提出した。

 市民団体の青山勇貴さん(32)=同市幸町、会社員=は「市民が行政にかかわるきっかけにしたかった。市には賛否の声を見てもらい開催するか否か判断した際には理由の説明を尽くしてほしい」と話した。