テスラのEVに使われている製品と同じ型の窓ガラス=徳島市の坂東機工

 ガラス加工機メーカーの坂東機工(徳島市)が、米国の電気自動車(EV)大手・テスラ向けの自動車用窓ガラス加工機の受注を伸ばしている。4月に大型契約を締結し、今年の受注は前年の4倍以上に上る。ガソリン車からEVへのシフトが進む中、坂東機工は「EVにも技術が応用できることを証明できている」と手応えを強調する。

 坂東機工によると、テスラ車に使われる窓ガラスの生産は、サンゴバン(フランス)とAGP(ペルー)のガラスメーカー2社が担っている。坂東機工は2015年、ガラスを切断したり研磨したりする加工機1台の受注契約をAGPと結んだのを皮切りに、2社合わせて17年2台、18年3台、19年5台、20年5台と取引実績を伸ばしてきた。

 2社の生産増に伴い、21年には22台を受注。このうち13台は、AGPが22年にメキシコで稼働させる新工場に合わせたもので、4月末に大型契約を結んだ。加工機はフロントからリアまで全てのガラスを製造でき、1時間当たり350枚を生産できる能力がある。現在設計中で、徳島市の自社工場で組み立てる。

 EVはガソリン車に比べて軽量化が求められており、窓ガラスも軽量化と強度維持の両立が課題となっている。坂東機工はスマートフォンや液晶パネルなど薄いガラスの加工機で培った技術を生かして新たな加工機を開発。ガラスメーカーに技術指導も行っている。

 坂東機工は自動車用窓ガラス加工機の世界販売シェア80%を占める。中でも、テスラ車向けの窓ガラスは全て、同社の加工機で製造されているという。

 テスラはEVの新車販売台数で世界のトップを走っており、世界企業の株式時価総額は8位に上る。坂東機工は「地方の企業ではあるが、世界的な産業構造の変革の波を乗り越え、時代を支える一役を担っていきたい」としている。