徳島県は1日、2020年国勢調査(20年10月1日時点)の県人口・世帯数の速報値を発表した。人口は71万9704人で、前回(15年)に比べて3万6029人減り、減少率は4・77%だった。減少数、減少率いずれも比較できる1925年以降で最大となった。2000年の調査から減少幅は広がっており、人口減が加速している状況が改めて浮き彫りになった。

 20年10月1日時点の県人口は男性34万3287人(15年比1万6503人減)、女性37万6417人(1万9526人減)。世帯数は2081世帯(0・7%)増の30万7835世帯で、核家族化や単身世帯の増加を背景に過去最多となった。

 各市町村の人口の増減率は«別表»の通り。減ったのは22市町村。減少率はつるぎ町13・49%、美波町12・34%、那賀町12・28%の順に高く、三好市、上勝町、佐那河内村、神山町、牟岐町を加えた8市町村で10%を超えた。県南部や山間部で減少が深刻となっている。

 増えたのは2町で、藍住町が629人(1・82%)、北島町が331人(1・47%)それぞれ増加。いずれも前回から増加幅は縮小した。

 市町村別の世帯数は、6市町で増えた。増加率は藍住町が6・4%で最も高く、北島町5・8%、徳島市3・8%と続いた。減少したのは18市町村で、減少率はつるぎ町11・2%、上勝町10・7%、三好市8・8%などとなっている。

 国勢調査による県人口は1950年の87万8511人をピークに減少。いったん増加に転じたものの、2010年の調査で80万人を割り込むなど、減り続けている。今回の調査では72万人を下回り、1930(昭和5)年の水準となっている。

 これまで減少率が最も高かったのは高度経済成長期の都市部への労働人口流出が原因とみられる65年の3・80%。次いで前回の3・79%で、今回の調査では約1ポイント悪化した。

 国勢調査は5年ごとに行われる。全国の速報値は6月中に、年齢階層別などを含めた確定値は11月に公表される。

 

分散型国土を推進

 飯泉嘉門知事の話 国難とも言える人口減少の課題としての重みが一段と増していると認識している。新型コロナウイルス禍で生まれた地方回帰の機運の高まりを一過性のものとすることなく、新たな人の流れを呼び込み、新次元の分散型国土を本県から実現できるよう取り組んでいく。