新型コロナウイルスワクチンの接種対象者の広がりに備え、県内の企業で従業員がワクチンを接種する際の対応を決める動きが広がり始めている。従業員らの安心安全を確保するとともに、事業継続に支障が出ないようにするため、出勤扱いにしたり特別休暇にしたりして受けやすい環境を整える。

 阿波銀行は5月21日からパートを含む職員約2千人を対象に、就業時間中に接種を受ける場合、その時間を出勤扱いとするようにした。副反応による体調不良を感じた時には、翌日以降に年次有給休暇とは別に、特別休暇を最大2日取得できる。家族の接種への付き添いなどにも利用でき、既に4人が取得している。

 徳島大正銀行も27日に、接種日を出勤扱いとする運用を決めた。現時点で接種が始まっている65歳以上の従業員66人が対象で、既に接種を受けた従業員もさかのぼって適用している。65歳未満の従業員についても、具体的な接種のスケジュールが分かった段階で対応を決める。

 副反応が出た場合などは翌日以降に有給の特別休暇を取得できる。家族が接種を受ける時の付き添いや副反応に対する看病といったケースでも認める。

 県内スーパー大手のキョーエイ(徳島市)は今月1日、接種日とその翌日は、有給休暇か特別休暇を選んで取得できるとする指針を出した。グループ5社の従業員1891人(5月10日時点)が対象となる。

 特別休暇は無給だが、欠勤扱いにはならない。有給休暇が残っていない従業員や、残り少ない従業員らに配慮した。接種を受ける家族に付き添う場合も、接種日に限り適用する。就業時間中に接種を受ける場合は、最大2時間まで出勤扱いとする。