「第九」初演プログラム(手前)などの資料やパネルが並ぶ企画展=鳴門市大麻町の市ドイツ館

 ベートーベン「第九」アジア初演100周年を記念した企画展が29日、鳴門市大麻町の市ドイツ館で始まった。板東俘虜収容所での初演の様子や、第九に込められたメッセージを所蔵資料とパネルで紹介している。6月24日まで。

 ドイツ兵捕虜がオーケストラを結成し、合唱団を加えた計130人で1918年6月1日に第九を演奏するまでの経緯などをパネルで解説。普段は公開していない第九の初演プログラムや、「苦難に負けず突き抜ければ歓喜が待っている」などと記され、出演者に配られたとされる楽曲解説書など所蔵資料7点も並んでいる。

 入館料400円(小中学生100円)で常設展も観覧できる。100周年記念に伴い6月を「第九月間」としており、1~3日は無料、4~30日は半額。第4月曜休館。問い合わせはドイツ館<電088(689)0099>。