三好市は、池田湖水際公園(同市池田町イタノ)の護岸に、ボート用のスロープを新設する。ウェイクボードなどモーターボートを使った水上スポーツを吉野川で気軽に楽しんでもらうのが狙い。ボートをけん引してきた車から、スムーズに積み降ろしができるようにする。来年6月の完成を目指す。
スロープは、観光遊覧船「スワン号」の発着場だった護岸を改修して整備する。スワン号が運休した2004年以降、ほとんど利用されていなかった。
市は今年8、9月にウェイクボード世界選手権が開かれると、池田ダム湖の知名度が高まると予想。スロープを設けることで水上スポーツ愛好者の利便性を高め、地域振興につなげたい考えだ。
年内に測量設計した後、来年1月に着工し、台風など出水期の工事を避ける。工事費は約3千万円を見込む。市は1日に開会する市議会6月定例会議に、測量設計費896万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出する。
完成後の利用時間などは、市や漁協、池田ダム管理者などでつくる池田ダム湖利用協議会で話し合う。