左に傾いた状態で着陸した練習機

傾いたまま滑走路を進んだ練習機

数百メートル先で停止した練習機=いずれも3日午前11時52分、徳島空港

 3日午前11時52分ごろ、海上自衛隊徳島教育航空群所属の練習機が徳島空港への着陸に失敗し、自力で動けなくなる事故があった。けが人はいない。事故を受け、空港は約4時間閉鎖。東京線の2便が欠航となり、旅客118人が影響を受けた。

 事故の直前は、複数の練習機が着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を行っていた。事故機は左に傾いて着陸。主翼を地面にこすりながら滑走路を数百メートル進んで減速し、機首を上に向けた状態で停止したとみられる。直後に徳島航空基地の消防車が駆け付けたものの、消火活動はしなかった。

 徳教群によると、練習機は「TC90」で、第202教育航空隊の2人が乗っていた。機長は橋本翔1等海尉で、もう一人は非公表。操縦者や事故原因、破損の程度などは調査中としている。

 徳島地方気象台によると事故当時、県沿岸部では強風注意報が出ており、風速8メートル前後の南寄りの風が吹いていた。

 事故の影響で、日本航空の午前11時45分徳島発東京行きの出発が6時間以上遅れたほか、午後3時半東京発徳島行きと折り返しの午後5時45分徳島発東京行きが欠航となった。空港は午後4時10分に再開された。

 町島敏幸群司令は「多大なご心配を掛けて申し訳ない。早期に原因を究明し、再発防止に努める」とコメントした。

 徳教群では2019年2月、TC90の着陸時に訓練生が誤ってパーキングブレーキをかけ、左後輪のタイヤが破裂する事故が起こった。15年4月には徳教群の管制官のミスで、着陸しようとした東京発徳島行きの日航機が滑走路上の作業車と衝突しそうになり、着陸をやり直すトラブルがあった。

 

【動画】着陸失敗直後の様子を撮影 https://youtu.be/JMBTdrtzddM