徳島県が行う新型コロナウイルスワクチンの大規模集団接種が、きょうから徳島市のアスティとくしまで始まる。

 感染収束が依然見通せず、ワクチン接種を望む声は一段と強まっている。市町村が取り組む集団・個別接種との並行でスピードアップが期待されるだけに、安全・円滑に進むよう万全を期すべきだ。

 大規模接種は徳島市内の65歳以上が対象で、計7万5千人のうち市の接種を予約していない2万3千人を想定している。一日当たり最大で2千人に接種する。

 既に、7月末の高齢者接種完了を目指す政府が東京、大阪で行っているほか、複数の自治体が政府要請を受けて開設済みだ。どこともおおむね順調に進んでいるもようだが、気を緩めてはならない。

 特に市町村接種との「二重予約」が起きれば、ワクチンが無駄になったり、1回目と2回目で異なるワクチンを誤って打ったりする恐れがある。十分な注意が必要だ。

 アスティでの大規模接種には、阿南市や小松島市、那賀町が対象に加えるよう県に求めている。医師の負担軽減など理由は切実だ。県は要望に応え、受け入れる態勢を整えられないか。

 後に本格化する12~64歳の接種は、県内で41万人が対象となる。65歳以上(24万人)の1・7倍に増えるため、大規模接種が有効となろう。課題を洗い出し、今後の接種をより速やかにできるよう生かしてもらいたい。