松茂町の徳島空港で、海上自衛隊徳島教育航空群(徳教群)の練習機が着陸に失敗する事故が発生した。

 2人の乗員らにけがはなかったとはいえ、大惨事につながる恐れもあった。徳教群は原因究明を急がなければならない。

 練習機は、着地した後すぐに飛び立つ「タッチ・アンド・ゴー」の訓練中だった。偶然目撃した本紙記者によると、機体は左に傾いた状態で着地し、主翼を地面にこすりながら停止した。

 横風などの悪天候によるものなのか、操作ミスや整備不良はなかったのか。徹底して調べる必要がある。

 事故によって滑走路は4時間閉鎖され、日本航空の東京線3便に欠航・遅れが生じて118人が影響を受けた。徳教群は2年前にも、徳島空港に着陸した練習機がタイヤのパンクで滑走路から外れる事故を起こし、2時間半の滑走路閉鎖と東京線など8便の欠航・遅延を招いている。

 今回はコロナ禍の影響で便数と利用客数が比較的少なかったとはいえ、利用する側にとって予定変更を強いられるのはたまったものではない。

 2015年には、群所属の管制官のミスで、着陸しようとしていた日航機と地上作業車が衝突しそうになるという危険な事案も発生している。

 こうもトラブルが相次ぐと、自衛隊管理空港への信頼が揺らぎかねない。徳教群は事態を深刻に受け止め、再発防止策を講じるべきだ。