予診前に予診票の確認を受ける高齢者=5日午前9時10分ごろ、徳島市のアスティとくしま

 徳島市の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの大規模集団接種が5日、徳島市のアスティとくしまで始まった。同日に予約を入れた約1900人のうち、1888人が接種を受けた。市によると会場内で目立った混乱はなく、重い副反応もなかった。接種の期間は月、金曜日を除く7月15日まで。1回目の接種は6月24日まで実施する。

 徳島県と市の医師会や県看護協会、県薬剤師会などが約150人態勢で実施。午前9時から正午に713人、午後2時から同5時に701人、同7時から同9時半は474人にワクチンを打った。その後、キャンセルが出て余ったワクチンを、市があらかじめ決めているリストから保健師8人に接種した。

 この日、会場を訪れた高齢者は、エントランスホールで検温や手指消毒を行い多目的ホールへ。受け付け後、予診を行うブースの前で、一列に並んだ椅子に座って待機。予診を済ませた人から1人ずつ次のブースに進み接種を受けた。

 接種後の経過観察のため待機していた美馬なをみさん(72)=国府町芝原=は「個別接種では電話もネットでも予約が取れなかったので、集団の方が早いと思った。やっと1回目が打ててほっとした」と話した。

 開始30分前の午前8時半ごろには玄関に数十人が列をつくり、入場案内をするスタッフに「声が聞こえない」などと詰め寄り混雑する場面も。駐車場が満車になるのを避けるため同時刻ごろに来た田川勝一さん(84)=南沖洲1=は「入ってからはスムーズだったが外では密だった」。運営側は、予約時間帯ごとに誘導したり椅子を並べたりして午前中に改善を図った。

 集団接種の予約を終えているのは、4日午後5時時点で9582人。予約枠(約2万3千人)の41・7%にとどまっている。10日までの予約受け付けは終了しているものの、市は12日以降の予約枠には余裕があるとしている。予約はコールセンターと専用サイトで受け付けている。