高松三越の出店が決まった徳島市のアミコビル=徳島駅前

 百貨店の高松三越(高松市)は7日、徳島市のアミコビルに今秋、新規店を出店すると発表した。高松三越のサテライト店として、2階フロアの3分の2(約2140平方メートル)と5階の一部(約370平方メートル)に出店する。ビルを運営する第三セクター・徳島都市開発と出店受諾書を交わした。

 高松三越の深澤洋介取締役営業統括部長と都市開発の鈴江祥宏社長、内藤佐和子市長が市役所で記者会見を開き、出店計画の概要を説明した。実店舗だけでなく、東京の日本橋三越本店、伊勢丹新宿店とオンラインで結び、徳島では取り扱っていないブランド商品を両店のスタッフが説明し、購入できるようにする。

 2階は食品や婦人雑貨などの物販コーナーを中央部に設け、周辺にテナントのブースを配置する。テナントの交渉は親会社の三越伊勢丹ホールディングス(HD)と連携して進めている。5階は外商客や特別な催事を主体とする。オンライン販売は2階、5階の両方で対応する方針。

 今秋に2階中央部を先行オープンし、テナントブースや5階は2022年春に営業を開始する予定。

 深澤営業統括部長は「運営主体は高松三越だが、本社やグループ会社の支援を得て、地域の皆さんの声を生かしながら良い店をつくりたい」と強調。アミコビルについて「徳島駅前で可能性がある商圏。既に営業中の店舗などと一緒に、もう一度活性化させたい」と意気込みを語った。

 都市開発は当初、9月の出店を目標に出店交渉していた。深澤営業統括部長は「コロナ禍で不透明な部分もある中、(テナントと)より良い交渉をする必要がある。現実的にはきついと感じている」として、具体的な出店時期は示さなかった。契約期間についても明らかにしなかった。

 出店交渉は、徳島都市開発が昨年6月から本格的に高松三越と開始。その後、三越伊勢丹HDも加わり協議してきた。高松三越は昨年末にお歳暮のギフトセンターを開設、お中元も今月16日から開設する。

 三越伊勢丹HDは、新規店の運営は高松三越が担った方が地域に根ざした経営ができると判断したもようだ。

アミコ再生 第一歩

 内藤佐和子徳島市長の話 アミコビル再生への大きな一歩となる高松三越の決定に感謝する。徳島都市開発と連携し、中心市街地の再生にしっかりと取り組む。