藤本さんの高校時代の英語のノート。ビートルズ熱が伝わってくる

「ビートルズ213曲全ガイド 2021年版」と「気がつけばビートルズ」

 ビートルズ研究家の藤本国彦さん(59)=東京都国分寺市=が、「気がつけばビートルズ」「ビートルズ213曲全ガイド 2021年版」を相次いで刊行した。解散から半世紀の節目だった2020年以来、ビートルズ関連本を4冊出版している他、責任編集の著作もあり、大忙しの日々を送っている。

 4月に出た「気がつけば―」は、藤本さんがビートルズに夢中になったきっかけや、海外のゆかりの地を巡った体験などを写真と文章で克明に振り返った自伝的旅日記だ。

 中学1年の時にビートルズの曲と出合い、中3までにオリジナル・アルバムは、ほぼ全て購入したという。ビートルズの沼にどっぷりはまり、以来、半世紀近くずっとビートルズを追い掛けてきた。

 巻頭で紹介された高校時代の英語のノートの表紙は、ビートルズの文字やメンバーの名前で埋め尽くされており、藤本さんの熱狂ぶりがうかがえる。

 ロンドン、ニューヨーク、ラスベガスなどにも足を運んだ。そんな藤本さんが「最高のステージ」と感じたのが2008年にリバプールで見たポール・マッカートニーのスペシャル・ライブだという。現地からすぐにアップした「CDジャーナル」のウェブ用記事も紹介され、興奮と感動が伝わってくる。

 「全ガイド」は6月に出版されたばかり。文字通り、ビートルズが残した全213曲を1曲1ページずつ紹介した入門編的一冊だ。今から聴いてみようと思っている人にお薦めだ。

 解散から半世紀の軌跡を振り返りつつ「ビートルズがいまだに現役のグループであるように思えるのは、曲の良さだけでなく、曲やメンバーの発言から伝わるメッセージが、今でも人々の胸に響くからだ」と力を込めた。

 藤本さんは徳島市出身の詩人野上彰の四男で、徳島新聞文化面に「父と私と音楽と」を連載中。

 「気がつけば―」は産業編集センター刊、1320円。「全ガイド」はシーディージャーナル刊、2200円。