次の大会を目指して練習する西條さん=徳島市内

 徳島県阿南市上中町のエステティシャン西條愛実さん(26)が、テレビ東京系の歌番組「THEカラオケ★バトル」内で行われたカラオケ大会「全国歌うま王決定戦」(東京)で優勝した。西條さんは「緊張して自信がなかったので、優勝した瞬間はびっくりした。大きな大会で優勝できてうれしい」と喜んでいる。

 全国歌うま王決定戦は、一般応募から選出されたアマチュア歌手が、精密採点のカラオケマシンによって判断された得点を競う大会。2292人が応募し、5月23日にテレビ放送された決勝大会には3回ほどの選考を勝ち抜いた西條さんら歌自慢12人が参戦した。

 西條さんは「女性の曲だと物まねのようになる。男性の曲ならキー(音調)も変わってオリジナリティーが出せる」と男性ボーカル曲を選択。予選は徳島県出身の米津玄師さんが作詞作曲を手掛けた、アイドルグループ「嵐」の曲「カイト」を披露した。

 決勝でロックバンド「Official髭男dism」の曲「115万キロのフィルム」を歌った西條さんは「予選の採点結果が悪く、優勝は無理だと開き直って歌えたのが良かった」と振り返る。普段の採点が「カイト」ほど高くない曲だったものの、高得点を記録して99点台の接戦を制して優勝した。

 西條さんは本格的に歌の勉強をしたことがなく、趣味として休日にカラオケボックスで歌う程度だった。しかし、20歳の頃に歌唱のこつをつかんだことをきっかけに、さまざまな曲のカラオケ採点で100点満点を含む高得点を出せるようになった。

 2016年に地元阿南市であった「NHKのど自慢」に初めて参加すると、週のチャンピオンとなった。その年度の各週チャンピオンから選び抜かれた14組が年間王者を競う「チャンピオン大会」(東京)にも出場した。

 その後は地元の大会を中心に参加し、19年に福島県で開かれた「日本カラオケボックス大賞全国大会inふくしま」で徳島県代表になったり、那賀町での「もみじ川温泉カラオケ大会」で優勝したりした。

 西條さんの長所は高音域でもぶれない声量の豊かさ。高音のパートを歌ってもカラオケ採点の音程バーにしっかりはまることが高得点につながっている。今回の優勝やテレビ出演をきっかけに会員制交流サイト(SNS)のフォロワーが2倍以上増えたという。

 「趣味としてマイペースに歌っていきたい」と言う西條さんは「引き続きテレビ番組の大会や企画などの出場を目指しながらSNSでも活動を発信し、人の心に届くような歌を歌い続けることができれば」と話していた。