県内への2020年度の移住者数は前年度比9・1%減の1677人だったことが9日、県のまとめで分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都道府県境をまたいだ移動や交流の自粛が影響したとみられ、15年度に集計方法を県内で統一して以降、初めて減少した。

 市町村別で最も多かったのは徳島市で245人(前年度175人)。次いで阿南市208人(324人)、藍住町171人(171人)、三好市158人(110人)、鳴門市113人(172人)などとなっている。

 移住者数が前年度より増えたのは徳島市など10市町村。徳島市は70人(40・0%)増で、担当者は19年度に移住交流支援センターを設置したことを挙げ「情報発信や相談を強化したことなどが奏功した」とみている。牟岐、藍住両町は前年度と同数だった。

 前年度を下回ったのは阿南市など12市町。116人(35・8%)減となった阿南市は「コロナ禍で移住希望者に市内に出向いてもらうのが難しく、東京都内などでの移住フェアやセミナーが中止になったことも響いた」とした。

 移住者の年代は20代が621人で全体の37・0%を占め、次いで30代が361人で21・5%と若い世代が目立つ。移住前の居住地は大阪府253人、香川県198人、兵庫県153人と近隣府県が多かった。県や市町村などに寄せられた移住相談件数は計2709件で前年度から47件減った。

 県は人口減少対策の5カ年計画となる県版総合戦略で、24年度の移住者数を1900人にする目標を掲げている。