徳島市主催で行う今夏の阿波踊りの開催事業費を計上した補正予算の採決で記名投票する市議=市議会本会議場

 徳島市議会6月定例会が10日開会し、市が8月に主催する阿波踊りの事業費9620万円を計上した2021年度一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。踊り開催までの期間を考慮し、先議した。

 採決に先立ち、船越智子氏(共産)が開催時の新型コロナウイルスへの感染や熱中症のリスクを挙げて「何のために約1億円も使って阿波踊りをするのか。コロナ下で困っている市民の命や暮らしを守るために使うべきだ」などと反対討論。井上武氏(誠和会)は賛成の立場から「万全の感染症対策を講じて(踊りを)行うことで市民の誇りや元気を取り戻し、次世代への継承や地域経済の発展が進むのを期待している」などと述べた。

 宮内春雄議長を除く出席議員29人による記名投票の結果、賛成18、反対11で原案通り可決された。

 採決前に登壇した内藤佐和子市長は「徳島の街のためには阿波踊りは何らかの形で開催した方がいい」と強調。「やめるのはいつでも決断できる。(感染)状況を見ながらオンライン配信や中止というのも見据え、最後まであがいて挑戦するのが私のやるべきことだ」と語った。

 今夏の阿波踊りは、新型コロナへの警戒を促す県の「とくしまアラート」や全国の感染状況に応じて、開催規模の違う三つのモデルを用意。開催するかどうかや、どのモデルで実施するかを6月下旬までに市が判断する。市によると、県内外の75の踊り連が参加の意向を示している。

阿波踊りの開催事業費を計上した2021年度一般会計補正予算案への賛否

 [賛成]18人

 武知浩之、加村祐志、本田泰広、梯学、春田洋、森本聖子(以上朋友会)土井昭一、藤田真由美、明石和之、岸本和代、黒下広宣(以上公明)佐々木昌也、岡孝治、黒田達哉(以上徳島活性会議)齋藤智彦、岡南均(以上至誠会)中西裕一、井上武(以上誠和会)

 [反対]11人

 加戸悟、見田治、渡邊亜由美、船越智子、古田美知代(以上共産)須見矩明、美馬秀夫、森井嘉一、山本武生、玉野勝彦(以上自民)増田秀司(無所属)